安全対策マニュアル
1.天候
(1)次の天候の場合は(集合場所時間2時間前の時点)、練習を中止とする。
A.台風シグナル3以上が出ている場合
B.黒雲、赤雲の警報が出ている場合
(2)次の天候の場合は、タイタムで役員、コーチ、ドラマー、舵手が協議の上、練習を中止するか判断する。
A.台風シグナル1が出ている場合
B.黄雲の警報、雷雨注意報が出ている場合
C.海水面が、風雨・大波などの天候が練習にふさわしくないと判断される場合
(3)練習中、次の天候変化の場合は、役員、コーチ、ドラマー、舵手が協議の上、練習を中止するか判断する。
A.豪雨、雷、強風、大波等
2.自己による安全管理
クルー(乗艇メンバー)は、自己の体調管理に責任をもたなければならない。体調不良の場合は自身の判断で乗艇を取りやめる。また、乗艇後、体調の不良に気づいた場合、役員、コーチ、ドラマーおよび舵手にその旨を告げ、速やかに練習を中止し上陸する。
3.運航上のルール
役員、コーチ、ドラマー、および舵手は、次のルールを遵守して練習・競技時のクルーの安全を図らなければならない。
(1)練習開始前に乗船者を確認。練習終了時に下船者と相違が無いことの確認を行う。
(2)モーターボート等の引き波に対する注意
(3)航行中の浸水
(4)練習は、できるだけ複数艇で行い互いが目視できるようにする。
(5)練習での航行は、岸から一定の距離(岩礁から離れた)所を航行するようにする。
(6)練習する時は、必ず救命浮き輪、桶、ロープを準備すること
(7)コーチ、ドラマーは、乗船者が泳げるか否かの確認する。泳げない人、泳力に自信の無い人は救命ジャケットを準備して乗艇しなければならない
(8)18歳未満の乗船は、保護者同乗を条件とするが、役員、コーチ、ドラマー、舵手が天候、海上状態、運航状況を確認のうえ、乗船ができない場合もある。
4.落水者の対処
(1)落水者に気づいたものは、速やかにドラマー(船首コーチを含む)および舵手に、「落水者がある」旨を伝え艇を停止させ、落水者の発見と確保につとめる。
(2)パドラーは、落水者があることに気づいた場合は、パドルに気をつけ落水者を傷つけないように注意しなければならない。
(3)落水者が、艇から離れている場合、船首と船尾に配した救命浮き輪を、落水者に投げつかまらせる。
(4)落水者を引き上げる場合、パドラーが艇のバランスをとり艇の転覆を防止する。
5.接触、座礁時の対処
練習中・競技中に他の艇および他の船舶および桟橋・橋梁などの構造物に接触・座礁した場合、ドラマー(船首コーチを含む)および舵手は、船体の損傷およびクルーの損傷・安全を確認しなければならない。もし、船体の損傷がひどく航行が不能の場合は、近くの同僚船、船舶等に連絡しに救助を求める。
6.転覆時の対処
転覆によりクルー全員が水中に投げ出された場合、決して独力で岸に泳ごうとせずに、艇、救命浮き輪などにつかまり、各人の安全を確保する。また、ドラマー(船首コーチを含む)および舵手は、クルーのメンバーを速やかに点呼し全員の安全を確認する。艇を戻し、バランスをとりながら海水を汲み出し、再乗艇を試みる。
上記対応のため、定期的にボートに海水を入れて沈め、訓練を行うこと。
7.舵手とドラマー(船首コーチを含む)
(1)ドラマー(船首コーチを含む)は、練習中・競技中のパドラーの動きを見るだけでなく舵手の指示に迅速に対応できるようにしなければならない。もし、舵手が航行や安全に対して指示を出したときは、速やかにクルー全員が理解できるように伝達しなければならない。
(2)ドラマー(船首コーチを含む)と舵手は、常に航行・安全に関して注意を払い互いに、指示や伝達がうまくいくようにしなければならない。
(3)また、乗艇中のパドラーは、ドラマー(船首コーチを含む)や舵手の指示に注意を払い、決して勝手に
立ち上がったり、席を換わってはいけない。
(4)舵手とドラマーは、技能と安全管理の責任が求められるので、運用、適任者は、役員、コーチが協議のうえ選ぶ。
【改訂1.2014】